Q.振袖と他の着物の違いは何ですか?
一般的には振袖は未婚の若い女性の第一礼装(格が高い)お着物です。
成人式で着用されることが多く、また、結婚式やお正月などお祝い事やハレの日にピッタリな装いです。
袖が長いのが特徴的で、ほとんどの場合お着物全体に華やかな柄が入っており、キラキラとした刺繍、箔やラインストーンなどで豪華に装飾が施されていることも多いです。振袖に合わせるコーディネート小物(帯・帯揚げ・帯締めなど)も金糸・銀糸を使っていたり、ビジューやパールなどが付いている華やかなものが多く、最近ではフリルの付いた重ね衿やレースの帯揚げなど洋風の取り入れたデザインも多くあります。
撮影用の衣装としてなら既婚・未婚・年齢など関係なくフォトグラファー様やモデル様の世界観に合わせて自由にお召しいただけます。
Q.振袖一式とはどのような内容ですか?

概ね、イラストのような内容です。
当店は撮影用のお着付けの為、バッグや髪飾りは追加オプションとなりますが、それ以外のアイテムはイラストに描かれているものと同等のものをご用意してお届けします。
Q.髪飾りがレンタルに含まれていないのはなぜですか?
襦袢や帯揚げなどは普段お着物をお召しにならない方は持っていないケースが多いかと思いますが、髪飾りに関しては洋装の時に使うものでもお使いいただけます。
また、あえて髪飾りは付けないシンプルなスタイリングがお好みの方もいる為、なるべくお求めやすいレンタル価格でご提供できるように髪飾りは追加オプションという形でご用意させていただきました。
お振袖用の髪飾りとしてオーソドックスなのは造花やつまみ細工の髪飾りです。
トレンドは水引きを使った髪飾りや金箔を髪につけたヘアスタイルです。
また、最近は個性的なお嬢様も多く、ティアラやベール、ボンネット、おリボンなどを合わせる方もいます。
過去に Japanese Fabric Flower cocon (系列店のつまみ細工中心のアクセサリーブランド)で髪飾りをご購入いただいた方は、振袖にもピッタリなアクセサリーですのでお色味が合えば是非一緒にお使いください。
出張サービスをご利用の方限定となりますが、ご希望の方は新品のつまみ細工のアクセサリーをいくつかお持ちいたしますので、撮影日当日その場でご購入いただくことも可能です。
詳細はオプションをご覧くださいませ。
Q.補正(ほせい)とはなんですか?
着姿を美しくするために胴や背中、胸元などにタオルやガーゼを巻いたりすることです。
体型によって色んな補正方法があり、綿花やハンドタオルなどを使うケースもあります。
お着物はお洋服と違い、なるべく寸胴に(ウエストがくびれていない状態)した方が美しく着付けることができます。
また、補正をすることで着崩れにくくなったり、帯や腰ひもなど色んな紐を体に巻いても苦しくなりづらい効果もあります。
Q.試着はできますか?
大変恐れ入りますが、試着は承っておりません。
Q.成人式(はたちの集い)や結婚式にも利用できますか?
可能ですが一生に1度の晴れ舞台には店舗があり、試着や前撮り、当日のお支度まで細やかなサービスを提供されている専門店を推奨いたします。
特に成人式当日のお支度をご希望のお嬢様の場合、当店では成人式のお支度は承っておりませんので、他のサロンなどを手配する必要があります。
前撮りでしっかりとしたアルバムやお台紙を残したい方や、より多くのお振袖から細部までこだわってコーディネートを組みたい方は専門店に依頼した方が、よりご満足いただける可能性がございますのでよくご検討くださいませ。
Q.成人式シーズンも同じ料金でしょうか?
同じお値段でレンタル可能です。
他のレンタルサービス店様では成人式シーズン(毎年1/1~1/15頃)はレンタル価格が変わる場合もありますが、当店は通年を通して同じ料金でご利用いただけます。
当店は撮影用のお振袖の為、お出かけ用の和装バックや成人式定番の水鳥のショールは追加オプションになります。必要に応じてご利用ください。
Q.撮影プランも申し込みたいのですが、前撮り・後撮りや撮影シーズンによって撮影料は変わりますか?
通年通してお値段変わりません。
他のレンタルサービス店様では繁忙期と閑散期で撮影料が変わったり、後撮りのお嬢様は追加料金がかかる場合もございますが、当店は通年を通して同じ料金でご利用いただけます。
(キャンペーンや提携スタジオ割など、一定の条件を満たした方は通常価格よりお安くご利用いただける場合がございます。)
Q.個人利用と法人利用でお値段は変わりますか?
変わりません。
写真展などに出展されるなど個人利用のお客様でも、撮影会やプロのモデル様の企画など金銭が発生するような撮影でもお値段変わらずお貸出しいたします。
当店のお振袖を使用したお写真の販売(チェキやブロマイド、写真集など)など商用利用も可能です。
ただし、以下のご利用は大変恐れ入りますが個人・法人問わずお断りさせていただいております。
- 成人向けコンテンツや風俗店関連でのご利用
- 公序良俗に違反する恐れのある場や商品等でのご利用
Q.撮影スタジオや式場、ホテルへの配送は可能ですか?
可能です。
ただし、基本的には当店からお送りする際、着払いで発送させていただいております。お送り先の施設が元払いしか受け付けていない場合は、送料をレンタル料と一緒にお支払いいただく形で対応させていただきますのでご相談ください。
お送り先の施設が受け付けているかご確認の上、ご配送先をご連絡ください。
Q.たたみジワが気になるので、アイロンをかけてもいいですか?
スチームアイロンの蒸気をあてる程度でしたら可能です。
熱面を直接当ててしまうと生地が焦げたり、柄に使われている箔がとれてしまう恐れがありますのでお気をつけください。
Q.返却時にクリーニングは必要ですか?
不要です。
お着物はご家庭用のお洗濯方法でお洋服と同じように洗ってしまうと、著しく風合いが変わってしまったり、破損の原因となってしまいます。
お洗濯やアイロンがけはせず、そのままの状態でお返しください。
Q.SNSなどに投稿する際や展示の際、タグ付けやクレジットは必要ですか?
任意です。
つけていただけたら大変嬉しく思いますが、必ずしも必要ではありません。
Q.出張着付けの際にお気に入りのコーディネートアイテムをもっていってもいいですか?
是非お持ちください!
おすすめとしては髪飾り・ネイルチップ・お手持ちの重ね衿や帯揚げなどです。
また、付け衿や付け袖、グローブやブーツなど洋風のテイストを加えるようなアイテムも人気です。
ブローチやネックレスなど、通常お着付けには使わないアイテムも髪飾りや帯飾りとしてお使いいただける場合がございますので、お気軽にご相談くださいませ。
専門用語の解説
袋帯(ふくろおび)

振袖などのフォーマルなお着物に合わせる豪華な帯です。
振袖用の袋帯は特にキラキラとした糸を使い、色使いも華やかなものが多いです。
結び方もハネと呼ばれるリボンのような形をつくり可愛らしく結ぶことが多いです。
長さは4m30㎝程度が一般的ですが、アンティークの帯は短いことが多く、最近のものはハネを豪華に沢山作れるように長めに作られていることが多いです。
帯の長さによってできる結び方は異なります。
帯締め(おびじめ)

帯の真ん中に結ぶ飾り紐のことです。
後ろの帯の形が崩れないように帯を支える役割もある為、必ず使う小物の1つです。
振袖用は特に飾りがついていたり、色んな結び方ができるような形状になっていることが多いです。
帯揚げ(おびあげ)

帯の上に巻く布のことです。
帯を支える帯枕という小物を隠す役割もある為、必ず使う小物の1つです。
色んな結び方や素材があり、お着物をより一層華やかにしてくれます。
刺繍衿(ししゅうえり)

襦袢につける刺繍が入った布です。2㎝前後見えるように着付けます。
首元を華やかにするアイテムで、襦袢の衿に縫い付けて使います。
振袖用は金糸・銀糸で密に豪華に刺繍がされたものが多いです。
無くてもお着付け自体は可能ですが、成人式などではほとんどの方が付ける人気のアイテムです。
襦袢(じゅばん)

着物の下に着るインナーのような役割をもつ衣類です。
衿には刺繍衿や白衿(なにも刺繍が入っていない白い布)や半衿(柄の入った布など)を縫い付けます。
振袖用は袖が長いのですが、なるべく写真撮影時は襟元以外は見えない方が好ましいため、撮影用に袖の無い襦袢もあります。
当店でも袖なし襦袢をレンタルする場合がございます。
衿芯(えりしん)

襦袢と刺繍襟の間に入れる、薄く細長いプラスチックの板です。
あった方が襟元が綺麗なシルエットになり、着崩れにくくなります。
重ね衿(かさねえり)

着物の下に重ねてつける衿です。(上のお写真だと赤い布のところ)5~7㎜程度見えるように着付けます。
伊達えり(だてえり)と呼ばれることもあります。
無くても着付けることはできるアイテムですが、あった方がお顔周りが華やかに、より格式高くコーディネートできます。
肌襦袢(はだじゅばん)

肌に直接あたる下着の役割をする衣類です。
和装ブラジャータイプ・肌襦袢(上に着るシャツのような衣類)と裾よけ(腰に巻くスカートのような衣類)が分かれているタイプ・肌襦袢と裾よけが一体型になってるワンピースタイプなど色んな形があります。
汗を吸って快適に、襦袢やお着物が汚れないようにするために着ます。
足袋(たび)

足に履く和装用の靴下です。
当店ではお着物初心者の方でも履きやすく疲れにくいストレッチタイプのものをご用意しております。
腰紐(こしひも)

着付けの際、腰や胸元に巻く紐です。
振袖の場合は4~5本程度、着崩れないように使います。
コーリンベルト

両端にクリップが付いたゴムの紐です。
首元を着付ける際に重ね衿や着物をクリップに挟んで使います。
着物ベルトと呼ばれることもあります。
伊達締め(だてじめ)

襟元が着崩れないように使う幅広の紐です。
振袖の場合は2本使い、腰ひもで着付けた後に更にしっかりと固定するために使います。
帯枕(おびまくら)

袋帯を支える小物です。
帯枕を使うことで高い位置に、立体的に、美しい帯結びができます。
三重仮紐(さんじゅかりひも)

真ん中あたりが3本のゴムになっている紐です。
両端のゴムでないところは伸縮性がありません。
振袖用の複雑な帯結びをする際にゴムのところに帯を通して使います。
3連ゴム紐と言われる場合もあります。
前板・後ろ板(まえいた・うしろいた)

袋帯の中に入れて、帯がしわなく美しいシルエットになるように使うものです。
ほぼ同じ形状ですが、長い方が前板、短い方が後ろ板です。
風呂敷(ふろしき)

物を包むための正方形の布です。
サイズも色々ありますが、当店ではお着物が汚れないように大きい風呂敷で包んだ状態でお届けします。
草履(ぞうり)

和装時に女性が履く履物です。
振袖用は金色や銀色、刺繍が入っていたり、飾りがついている華やかなデザインが多いです。
最近ではヒール草履と呼ばれるかかとが高いものも多く、よりスタイルよくお召しいただくことができます。
和装バッグ(わそうバッグ)

佐賀錦(さがにしき)と呼ばれる帯と同じ生地で作られたものや、エナメル生地のものなど色んなタイプがあります。
撮影のみならあまり使われることは無いですが、成人式などのイベントに参加する際はあったほうがコーディネートがまとまりおススメです。
半幅帯(はんはばおび)

浴衣や袴を着用の際に使う帯です。
袋帯に比べると幅が半分ほどしかなくシンプルなデザインが多いです。
袴の際は着物の上に半幅帯を巻き、更にその帯の上にかかるように袴を履きます。
袴のお着付けでは前から見たときに2㎝程度半幅帯が見えるようにお着付けをします。